火曜日2 明日は仕事!分かってる! しかしチャーハンの素は偉大だちょっとパサついたご飯も間違いなくおいしくなってまう・・・ 折り畳みで小話です。 体の一部みたいだった刀だって、肉体の衰えとともに鈍さを増した。 どうしたんだいお前、俺は右手に問いかける。愛しているのにつれないハニー。 俺がざくざく斬ってたみたいになんの感慨もなく俺も、ある日誰かにやられるんだろう。 その日は確実に近づいている。 願わくば、その日のその場所は戦場でありますように。 死にたがりではないはずだけど、死に損ないだって気はしてるんだ。いつでも。 「お前見てると死ぬ気がしない」 昔言われた言葉だ。あの頃はまだ、副長と呼ばれていた土方さんに。どういうことですかィ、俺は気やすく隣に座って、抗議したんだ。だって化け物みたいないわれようじゃないか。 「ほめてんだ」 「俺は不老不死でも地球外生命体でもありやせんぜ」 「そういう意味じゃない、俺が、」 正確な台詞は忘れてしまった。 だけどやたらと麗しくてあたたかくて、俺を嬉しがらせる台詞だったってのは覚えてる。 俺が神様だったら、このひとの寿命を三年くらい伸ばしてもいいのにと思ったくらいに。 願いは叶う。 ぱちぱち爆ぜる火の粉と鉄くさいにおいの中で、俺はのんきにそんなことを思っていた。 たまに揺れる視界のはじで、土方さんは長いコートを熱風に膨らませていた。 「お前を踏みつけにしてでも俺は」 俺は前に進むと、土方さんが言ったから、それでいいですよって笑う。 あんたはあの二人の忘れ形見だ。だからあんたがそう決めたならそれでいい。 土方さんの腕が伸びて一瞬、世界から遮られた。 頬に触れた指は冷たい。冷たい。 ああ、歳をとったね、涙もろいのは昔からだけれど。 最後の最後まで格好付かない、それでもあんたは。 PR