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俺の総悟がこんなにビッチなわけがない:【前回までのあらすじ】原作胡蝶先生。
万事屋と別れさせたいがため、総悟の要望「夜のご奉仕」という条件を飲んだ土方。
最初はなりゆきで始まった関係だったが、土方はだんだんと総悟に心惹かれていく自分に気付く。そんな折、総悟から突然キスされて・・・?(※登場人物欄の「万事屋」の説明は‘元カレ’でいこう)
「俺のファーストキス。奪ったんだから責任とってくだせぇよ」
書類に判を押しながらも昨日の総悟の台詞とほのかに色づいた頬がプレイバックしていかんともしがたい衝動に襲われる土方十四郎。
俺のバカ!と自分の頬を打ち再び書類に集中しようとするもまた、総悟のやわらかい唇の感触を思い出してはトク・・・ンと鼓動早まる土方十四郎。こらっ仕事中だぞ!
「ひじかたさん」
ち、今度は幻聴まで聞こえてきやがった・・・としばらく無視するも繰り返される甘い囁き「ねえひじかたさんてば」。
「お?おう。なんだ総悟仕事はどうした」
「なに言ってんですかィとっくに定時回ってやすぜ。あんたいつまで仕事してんですかィ」
「・・・・・・・・・(三十秒経過)徹夜だな。ちょっとこの仕事終わりそうもねーわ」
「つまり、きょうはやんねーの?」
「そういうことになるな」
「じゃあちゅーだけでもしてくだせぇ」
ん、と唇を突き出す総悟。
きゅううううん。
しかしそこで我に返った土方は思った。仕事の進みは悪いし実のところ毎晩は体力が持たない年齢的に。「このままでは遅かれ早かれ駄目になる」と。
「総悟、俺達距離を置こう」
「え。なんでですかィ急に」
なんでなんでと詰め寄る総悟にのらりくらりと交わす土方。恋しちゃったんだたぶん気付いてないでしょう?カーステで流す音楽だって最近専らラブソング。(自由律)まさか今更好きだなんだとこいつ相手に言えるわけねーよと変なプライドが邪魔をして。
「俺も暇じゃねーんだよ」
「・・・それって恋人ごっこはおわりってことですかィ」
「・・・・・・」
え、俺達恋人じゃなかったのかと逆に衝撃を受ける土方。
追い掛けることすらできず、ふらふらと出ていく総悟の後姿を見つめるだけであった。
そして入れちがいに現れる皆大好きモブ崎さん。
「副長決裁もらいに来ました・・・って、どうしたんですか灰、膝に落ちてますよ!」
「ああ」
「ああじゃないですよ・・・そういやさっき沖田さんとすれ違ったんですが、真っ青な顔してましたよ。もしかしてなにかありました?別れちゃったーとか?なーんて」
「・・・」
「え、まさか。でも、付き合い始めたばっかりなんじゃ・・・なにがあったんですか」
「・・・あいつにとっちゃ、俺なんて所詮万事屋のスペアみたいなもんだったんだ。具合悪くなりゃ乗り捨てすんだろーよ」
「沖田さんのことそんな悪し様に言うことないじゃないですか」
「お前にゃ関係ねえだろ」
「・・・ありますよ。俺も沖田さんのこと狙ってましたから」
「な・・・に?」
「副長が相手なら、と身を引いたんです。上司の恋人を奪うなんて真似、したくありませんでしたから。でも終わったのなら問題ありませんね。・・・これからは正々堂々、沖田さんを狙います。」
「あいつがお前の手に負えるタマだと思ってんのか」
「どうでしょうね?・・・でも俺は、目の前にあるチャンスをみすみす逃したりしない。手の届かない場所にいたミューズが今、傷ついた翼を休ませようと止まり木を探しているわけですからね。どうぞご期待ください、とだけ言っておきます」
そして始める怒涛のモブ崎ターン。
ごせいちょうありがとうございました。