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日曜日

世紀末都市みたいなモヒカンヘアーが電車の対面に座りました。ガン見なんてできるわけない。
関係ないけど四月にはHK(へんたいかめん)が封切りですね。観に行きます。

折り畳みで小話です。
二人になった時だった。

「こう見えてもお姉ちゃんだって、好きな人と裸足のまま踊った夜だってあったのよ」

熱に浮かされたみたいにね。
姉上はそういって、ついと横を向いてしまった。
俺が口を開く前に、飲み物を買いに行っていた万事屋の旦那が戻ってきてしまって、そのあとはなんやかんやとばたついていたし聞き逃したまま、そういえば逝ってしまった。





「なんだよ集中しろよ」

上から降ってきた声に呼ばれてはたりと意識を戻す。
逆光、それ以前にもうあかりは落としていて目をこらしたところで表情なんて読みとれなかったけれど怒っている気配がした。

「いつもどおりでしょうが」
「どうだかな」

もそもそ動かれて、不快感と快感がたびたび入れ替わるような身体の揺れに、潰れたかえるみたいな声が漏れる。かっこうわるくて仕方がないけどこの行為の完成形を知らないので、正解に近付く努力もしたことがない。

土方さんはだいたい同じような手順を取って、たいてい同じくらいの時間で終わる。
刀の手入れや将棋の相手、歯磨きに物書き、くだらない世間話をするのと変わらない様子で始めて、特別なことはなにもないふうに終わるのだ。
なんの調子を狂わせているふうもない。淡々と。

俺が土方さんを裸足で踊らせることはきっとない。
俺だってそうだ、まさか踊らない。笑ってしまうそんなの、踊りたいわけがない。
なにがこんなに悲しいの。
わからないまま、痛いふりしてすこし泣いた。
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