[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
月夜の晩に、沖田さんはお花を食べているんです。
「あー、お前コーヒーでも飲んで来い。それとも十分くらい仮眠取るか」
「・・・俺は正気です」
副長は俺のほうを振り向きもせずにそう言い捨てた。
思い遣りというよりも適当な判断。飯も睡眠もろくに取らず古いファイルのページをめくりっぱなしで、休息が必要なのは尤もな話。そりゃ眠りたいし今すぐこの書類の上に突っ伏してなにもかも忘れてまぶたを閉じたいけれど、どうせこの仕事が終わるまでは俺に自由などないから、いいのです。
「総悟なら、暗闇で臓物を喰らってたってほうがまだ話として面白いだろうが。花だ霞だで命をつないでいるような儚げな存在じゃあねえよ、お前夢見過ぎ」
「だから、俺の願望とかじゃなくてですねえ見たんですって、実際」
「ああ、まあ、あいつ悪食だから腹減ったらそのへんの木の実でも草でも食うかもな」
「そういうんじゃなくて・・・」
いいから仕事しろ手を動かせとぴしゃりとお叱りが飛んだので、俺は口をつぐんだ。
(ひとりじゃなかったんですよ)
せっかく教えてあげようとしたのに、困った人だ。