月曜日 近所のカラオケ屋に私と同姓同名の会員がいるらしい。 落ち着かない偶然もあったものです。 さっそく女体化です。 折り畳みで小話です。 ちょおちょお土方さん、と寝巻き姿の総悟が手招きをするので、「だらしねーなもうすぐ朝礼始まんぞ」と小言のひとつでもいってやろうと思って近づいたのだ。 「これこれ」 「なにがこれこれだ」 「由々しき事態のようなそうでないような?」 「お前風邪か?ちょっと声がおかし、い・・・」 むんずと俺の手をとって、総悟が自分の胸元にもっていく。 骨っぽいあの感触を想像していた俺は、大いに裏切られることとなった。 なにか、「ある」のだ。 「率直な意見を聞かせてくだせぇ」 「・・・・・・。」 「ちょお揉み放題じゃねーんですぜ連打してねーで意見を聞かせろっつってんですよハゲ」 「お」 「あんたがおっぱいとかいうとキモい死ね」 「ふざけんなてめーが聞かせろっつーからだろ死ね」 「だっ、土方さん痛い痛い痛い」 「悪い・・・って、本物?え、なに?それ本物なのか」 「なにをもって本物というのかわかりやせんが、皮膚にくっついてやすよ、ほら」 ちら、と胸元をはだけたのに便乗して覗きこむと、たしかに総悟がいうように、なだらかに盛り上がった肌がなんの不自然さもなく存在していた。 「どういうことだよ・・・」 「俺に聞かれても。今朝起きたらこうなってたんでさァ不思議なこともあるもんだ」 「お前まさか、その、全部?」 「全部って?ああ。下も見やすか」 「いらんいらんいらん」 裾をたくしあげようとするから慌てて止めた。ものすごく悪いことをしているような気になる。 「とにかく、近藤さんに報告・・・それと医者」 「医者ぁ?めんどくせー」 「なにがめんどくせーんだぶん殴るぞ。ちゃんと調べて、原因探らねえと・・・」 「じゃあ土方さんついてきてくだせえよ」 なんでだよ、とはいえない。 昨夜盛り上がったついでにどんなことをいったのか、克明に覚えているからだ。 そして見えない場所につけた鬱血の痕も。気付かれた時が怖い。非常に怖い。 「――ほんとにあんた専用の体になっちゃってたらどうしよう」 からかうつもりだったのかもしれない。だけど装い切れずに不安がにじむ声で総悟が呟いた。 そんときは貰ってやるよ、というのはあまりに無責任な気がして、黙っていた。 PR