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日曜日

寒いとうどんがおいしい。いや、寒いってどういう・・・そんな週末でした。

私もにょひじ好きですが、口調困りませんか。「あたい・・・~なのさ」とか言わせそうになってしまう。(これは私の手に負えないな)
そういや沖田の女体化って書いたことないので挑戦したい。「あ・・・朝起きたらからだがヘンになってたんでさァ!」「わかった土方さんがよく調べてやろう」みたいなやつ。最終的にニャンニャンするに決まってるじゃないですかぁ!

折り畳みで小話です。
会合は案内書に印字された予定時刻をあっさり裏切って、ようやく解散になった。
前方に延々と伸びるテールランプの赤色に思わず舌打ちが漏れる。

戻り時刻はわからないとにかく遅くなる、と我ながら不機嫌いっぱいな声で報告を入れた。
電話を切ったのと同じタイミングで、運転席の総悟がふあーとあくびした。「土方さん。」そして涙目の横顔が呼びかける。

「なんだよ」
「渋滞はお嫌いですかィ」
「当たり前だ。帰ったら山積みになってる紙仕事もあんのにすんげー時間の無駄・・・・・・」
「そりゃお気の毒様」

懐を探った。なんでもなさそに総悟が運転席側の窓を開けて、俺は煙草に火をつける。
ごうんと音がしたのは風ではなく、薄い紫の上空を突っ切ってった、黒い航空機のエンジン音だった。
「土方さん。」もう一度、総悟が呼ぶ。やはり前方を見据えたままの澄ました横顔に、俺ははいはいと生返事を。

「めぐりが悪いのは害悪ですか」

適当な世間話がわりなのか。
総悟はこうしてよく、突拍子のないことをいう。
悪戯の前兆だったリ、実は切実な訴えだったり、たちの悪い冗談だったりとその真意は様々で、俺はたいていしばらくあとに、ああこういうことだったのか、と納得したり憤ったりする。
だから今回も、なんのことかと思いながらも俺は「まあな」と返す。

「じゃあ、新しい相手を見つけてくだせェね」
「・・・・・・。」

なにが「じゃあ」なのか。
それよりも、新しい相手っていうのは、それは。
明確に言われなくても充分に心当たりはあった。けれど心当たりのどれを指しているのかわからない、いやわかりたくないだけなのか、俺は。
俺と総悟は、よくない遊びをしている。

「なんのこと。」
「たぶん土方さんのご想像どおりのことですぜ。やーですね察しの悪いほうじゃないくせにさァ」
「まどろっこしい言い方すんなよ」
「人体って世界の縮図だと思いません?」
「はぐらかすな」
「お手を拝借」

するりと伸びてきた手が、俺の手首を握りこむ。
そのままぐうっと容赦ない力が込められる。圧迫される。冷たくなって、その冷たさが遠のいてきたように感じて慌てて、手を振り払った。

「・・・痛ぇよばか」
「めぐりが悪いのはね、害悪なんです」

それはさっき聞いた。

「事故車両を回収しねえといつまでたっても渋滞するし、血を堰きとめたら体は腐る。よくねーんですよ、こういうの。人生の汚点。遊ぶにしたって、お互い相手を間違えやした。そうじゃなくてもあんたと俺は面倒くさいんだから・・・」
「ふうん」
「これまでの御愛顧ありがとうございやした」

おどけるように笑った総悟の、ステアリングに置かれていた右手を拝借する。
なにか?と尋ねる大きな丸い眼が向けられた。その指に、唇を落とす。

「運転中、なんですけど」
「ごくろーさん。そういや車でしたことねえな。もすこし先で路肩に寄せるか」
「あの。土方さん、疲れてんですかィあんたそういうキャラじゃねーでしょ」
「新しい喜びでも教えてやろうかと思って」
「笑わせねーでもらえやすか事故ったらどうしてくれんでィおれあんたと心中なんてやーですよ」
「一度くらいはそういうのも悪くねえな」
「人生は一度きりですぜ」
「知ってるよ。だからお前といるんだろうが」

クラクションに煽られて、前の車との距離が開いていることに気付く。正常さを取り戻した流れに乗って、車は速度を上げていく。
引っ切り無しに通り過ぎてく対向車線のあかりが眩しくて目を閉じる。

寝た振りをした俺の左手に、総悟の右手がやさしかった。
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