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日曜日

イクニ監督の新作が七月から始まるわけですが、予告編の掴みっぷりは異常。→ ttp://www.youtube.com/watch?v=a5pSoIwGl9g&feature=related
ちなみに関連動画で1から5まであるんでぜひ見てください。(1と2が特にたまらんです)


折り畳みで小話です。
 

勘定のときに手渡された薄荷飴をじっと見つめる。焼肉屋のロゴが入ったやつだ。

総悟にやるかと思いついて、喉まで出かかったそいつの名前をなんとか飲みこんだ。ひとりで歩きだす。
前方に、何人かの酔っ払いに紛れて歩くまるい頭が、ゆらゆら揺れている。左右に振れて、たまに小突かれてよろけてもみくちゃにされて、楽しそうにしている。
薄荷の味はあまり好きじゃないと言っていた。
いらないなら無理に食うことはないと言っても、いつの間にかがりがり噛み砕いていて。
「好きじゃないんだろ」
「でもまあ、味はともかく」
(土方さんとキスしてるのを思い出すんで、悪い気はしやせん)
生意気に、そんなことを言って俺の機嫌をとっていたのは、もうどれくらい前になるんだろう。半年は固い。


夜の道に笑い声が響く。それでもこの何メートルかの距離が阻んで、話の内容まではわからない。俺の悪口でも言ってんだろうかなんて思うのは、被害妄想というよりも期待の域で、それがどうにも情けない。


(俺だって女がいい)
そう言った、あれが俺へのさいごの言葉だ。あれ以来俺はあいつにとって背景の一部で、部屋に来ないどころか目も合わせない。
あんなに毎日土方さん土方さんて寄ってきては甘えていたくせに薄情なもんだって、責めるのは俺に未練があるからだ。

きっかけは、よく覚えていない。総悟が決定的に俺を切ろうとしたその場面が、何度思いだそうとしても曖昧でもやがかったいる。別にいつも喧嘩と変わらなかった筈なのに。

握り締めたままだった飴の包みを剥いで口に放り込んだ。
がりがりと噛んですぐになくした。
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