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水曜日

帰った時家の鍵開いていたんです。
「いるのはわかっているんだ!」
脳内で悪漢が潜んでいた時のシミュレーションをしつつ普通に入室した。

ところで折り畳みの小話をサイトにのっけなくても大丈夫なような気がしてしまっている今日この頃
読み返すのってえらいしんどいからな!いややらなきゃ。やらねば。(言い聞かせ中)
夜中に小人さんがやってくれないものか・・・こういうときコピーロボッツがいればいいのにって思う藤子脳。

折り畳みで小話です。
「地下鉄ってどこに連れて行かれるかわからないでしょう」
「なんだって?」
「だから、」
全く同じ文言を今度はかつぜつよく繰り返されて、まるで俺があほうみたいじゃないか。
総悟といえば、ばかにしたような表情、ではなくまったくもって真摯な表情。それがまた、癇に障った。
窓ガラスに映ったのは怒れる自分の姿で、お世辞にも素行が良いとは言えなかったので、息を吸う。
「あのなあ総悟」
「へい」
「あれを見てみろ、路線図。電車というのはね線路の上を走っているんだよ」
「んなの当たり前じゃん」
ああそうかこいつの頭をよくしてあげようだなんて考えた俺の方がやはり間違いなくあほうだったようだ。
ぶんぶんと頭を振る俺に総悟ががしんと肘を入れたのは脇腹。俺の。もちろん痛いのは俺だ。
「・・・ふざけんなよ」
「土方さんこそ。車内でノミを振りまくのは感心しやせんぜ」
「んなもんいねえよばかが、人を野良ネコかなんかみたいに言うんじゃねえよ」
「少し落ち着きなせェ。ほら土方さんあれ見てみな路線図」
「もうそれはいい・・・ああ、遅ぇないつになったら進むんだよ急いでんのに」
時計を見ても誠実に進む針があるだけ、窓の外には真っ暗闇だ。
ああたしかに。
総悟の言っていたことが今すこしだけ理解に触れる。もちろん完璧に理解するところまでは至らないけれど。
がらがらの車内、向かい側に座る総悟はゆっくりまばたきをする。
車内の電灯もそれに合わせたかのようにばち、と二三度ついたり消えたりを繰り返す。
「土方さんはさ」
また、まばたきを。
「まだ来ませんように遅れてますようにって、願ったくせにねェ。乗ったら乗ったで早く進めっていう」
「なんの話だ」
「さて、心当たりがあるならそれでいいんでさァ」
ぐらりと揺れた。
唸るような低音と共に動き出した車内は、見渡しても相変わらず緑のシートばかりが目立つ、空席の連続。
「あとどれくらいですかねェ」
「さあ」
懐を探る振りをして、肘を触れさせた。
おとなしく暴力に訴える方が簡単だって、とっくにわかってるのに。
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