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木曜日

湿気た自分語りをした次の日は「ああまたつまらんことをピーチクパーチク」とすっごく反省してちょっぴりセンチメンタルゥ

ルールールー

明日は私的接待があるので日記書きにこないかもしれません。
地元からのお客さん、ナースで駄目男好きというなんともキャラが立っている彼女をもてなすために布団も電気毛布も出したよ。前述の「月に届くような気がして」の時よりも気合い入れて漫画隠したよ。ジャンプはぎりぎりOKだって言う噂を耳にしたので放置したよ。明日の私はひたすら餅を摘みつつビールを勧めていることであろうよ。たのしみだ。

とりあえず小話を折り畳みで置いておきます。余談ですがつげYSHRは私には難しすぎました。

蒲団から腕が一本生えていた。

消えた蛍光灯の紐の真下、障子を抜けて爛々と降り注ぐ月明かりを、反射しながらそこにただただ生えていた。

今夜はとくに冷える。
廊下で擦れ違った北生まれの男が、用水路に氷が張っておりました、と肩を竦めていたのを思いだす。
ついた溜息は白く濁った。
とっくに気配に気付いたろうに、蒲団の中の『本体』は知らないふりを決め込んでいる。
微動だにしない裸の腕。関節から上、上腕は隠れて見えない。

ばかが。
声にせず三回ほど繰り返し、身体の奥でじりじりと燻る昂りとひとり、せめぎ合う。
まさか見ないふりなどできぬ。
「それでは」と咳払いのひとつでもして、勿体つけるのがせいぜいだ。

皮膚のやわらかさ。

触ればそこから、茶碗の表面、まるい波紋を遊ばせている白湯のように、ゆるやかに熱が広がっていく。

腕の先。ふいに、「ふ、」とくすぐったがって息が跳ねた。
蒲団はそれを遮らない。
やわやわと手首から、浮き出た血管をなぞり、辿り、焦れた挙句に口を開いた。

「・・・なにしてる?」

なにがしたいのだ。
ああだけど、聞くのは野暮というもの。
このかわいいかわいい捻くれ者の、胸のうちとおしゃべりが、ぴったり相違なかった時が今までどれほどあったというのか?
正しいこたえなどこいつにだって、判らないに違いない。
ならば年の功とばかり、ずるずるとその中に潜り込もうとした矢先、腕、以外の体温が現れた。
睫毛に縁取られて三日月ふたつ。

「土方さんと、」

だって寒ィんだもの、と続けたのは蛇足と言うんだ。

無機物の真似を放棄して、二本の腕が遊んでほしいと夜をねだった。
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