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日曜日2

意外と作業が進まないのであります。
逃避逃避!

小話です。別に内容変わってないです。


「なんで怒ってんのかわからない、ってぼやいていたよ」
近藤さんが苦笑いして耳打ちしてくれたことに、俺はちょっとだけ機嫌をよくする。
くちをきかないのは今日で七日目。依然としてたたかっている。
土方さんに理由を言ったら「そんなことぐらいで?」って呆れた顔をするに決まっている。だって土方さんの物差しは俺のと目盛が違うから。
こんなことしたってなんにもなんないってわかってんだ。
でも俺はせめて、怒ってるってことを見せつけたい。教えたい。目に目を歯に歯を。二倍返しだなんだって暴利ふっかけるよりも、同じ方法でやり返すんだからずいぶんと、平和的じゃないか。

「おい総悟」
酒瓶を脇に抱えた訪問客が苦い顔で襖を開けた。
八日目の晩、土方さんが折れた。

「入るぞ」
「どうぞ」
「・・・え、いいの」
「まだ怒ってやすけどね。さっさとそこ閉めてくだせェ隙間風が寒ぃんで」
それでもまだ足を組み替えて留まって、まるで変なものでも食べたような顔をしている土方さんに、「謝りに来たんでしょ」と言うと、土方さんはゆるく、首を縦に振った。
「土方さんが俺に謝りに来たら許してやろうと思ってたんでさァ」
一升瓶を先に、次に土方さんが、畳の上に場所をとる。
俺の気分は上々だ。
「で。ゴメンナサイは?」
「・・・なんで怒ってたんだよ。わけもわからず謝んのなんてごめんだ」
「自分の胸に手をあてて考えなせぇ」
「・・・まどろっこしい真似してねえでさっさと言えよ。なんのためにくちがついてんだ」
「そのままそっくり返しやすぜ」
「はあ?」
「しかたねえから教えやしょう。先週、俺の後頭部がつんと殴ったことがあったでしょう。勘違いで」
ほら。そんなことくらいで、ってくちびるが言った。
「・・・あれは、お前がまーたさぼってるんだと思ってだな・・・」
「俺代休でやすみだったじゃん。土方さんの勘違い。理不尽な暴力。謝罪なし。」
「・・・・・・んなの、」
「まあね。いつものことでさァ。どっちに非があんのか見極めて、間違ってたら怒って、って俺らの間でんな細かいこといちいちやってたらキリがねえけど、たまにこうして主張しとかねえと、土方さんがつけあげんでしょ」
続ける。
「是正ってやつです。」
「まともっぽいこと言うじゃねえか」
「土方さんが最近どうにも、くちより先に手、苛々かっかと駄目上司街道を突っ走ってらっしゃるから、まがりなりにも部下である俺がちょっとまともっぽくなってやったんでさァ。感謝しなせぇ」

頭をかいて、しまいには布団につっぷして、心底悔しそうにじたばたする魚の土方さん。
予言できそう。

俺は一分後、「よくできました」って言う。
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