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日曜日

ナマで歌丸師匠のお姿を拝めてうれしかったです。

折り畳みで小話を。

百本の薔薇のうち、九十九まで毟ってしまってその花弁を、畳の目も敷居もすべて覆って見えなくなるくらい、散らして撒いてしまい、そして最後の一本を、恭しく目の前に差し出したなら。

「それで?」
「そんな場面に遭遇したら、土方さんはどんな行動を取りやすか」
「んなことやったらとりあえず殴るからやめとけよ。片づけろバカっつって」
「俺限定じゃなくもっと、対象をぼかして想像してくだせェよ。仮想の話なんだから」
「そういう頭が沸いた奇行を働くバカなんて俺の周りにはお前くらいしかいない」
「なんで俺がそんな洋モノ花咲か爺みてえな真似をせにゃなんねえの」
「俺に愛の告白でもするんじゃねえの」
「バカだ」
「だって差し向かいで花持って他に何言うってんだよ。心配すんな、悪いようにはしねえから」
「決闘の申し込みかもしれやせんぜ」
「それでも、返事はイエスだ。おまけに愛していますって言ってやるよ」
「ほんとに土方さんは人の話を聞かない」
「知らないのか。愛は世界を救うんだよ」
「少なくとも、アンタみたいなのを救いようがねえって言うんでさァ」

ここにあるのは煙草のくすんだ匂いばかりで、薔薇の花など影も形もないのだけれど。
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