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日曜日

梨うまうま


「妹の部屋にはロフトがついているのですが、彼女は高所恐怖症なものだから使っていないのです」
「もったいないですね」
「だから私が有効利用しようと、ベランダからこっそりと侵入して自分の本をロフトに収納していたのです。先日それが、妹に露見しました」
「妹さん怒ったでしょう」
「それはもう。だけど元より、頻繁に漫画の貸し借りをする親しい仲なもので、深刻な問題にはなりませんでした」
「それはなによりです。ところで、妹さんはどのような傾向を好まれますか」
「恋カタ、高校デビュー、あとはジャンヌなどですね。今連載中のものですと、君に届けがお気に入りのようです」
「あなたは確か、スラダン、金田一など長期連載の少年漫画を全巻きっちり集めていましたね。妹さんとはあまり趣味がかぶっていないように思うのですが」
「いいえ。それぞれ実際に購入する本こそ違いますが、お互いの蔵書を興味深く読んで楽しんでいます。とくに私は、金田一に関してはかなり詳しいと自負しておりますので、妹も『〇〇が犯人の話を読みたい』と、私に尋ねてくるほどです」
「インデックスですね」
「ええ。インデックスです」


大阪にて。
よって関西弁で変換して読んでください。
もー私は朝の電車の中でにやにやしちゃいましたね。



おりたたみで小話です。こんなことをしているバヤイじゃねーだよ



踏切。線路。菜の花。違う、今は夏だから。

「そんな怒んなくたっていいじゃん」
「怒ってない」
「あっそ」
「あきれてんだよ」

あっはは、って笑い飛ばしたのを聞く。殴りたい。
だけど振り向かない。

線路。砂浜。黄色い花、名前なんてしらない。その向こうには海だ。
膝まで伸びてそよぐその花を引きちぎる。

「土方さん?」

砂に足を取られてぐらつく。靴に入った砂が重い。知るか。
走り出す。
走って、手を離す。風に乗せようとした。追い風は、そこでぴたりと止む。

「あーあ」

たいして飛ばずに波打ち際に落っこちた。
二度三度、流れに遊ばれて岩場に絡まったのち、ようやく白い波に飲まれて消えた。

「弔いならもっといいもん、流してくだせえよ」
「ごうつくばり」
「けち」
「まぬけ」
「・・・泣き虫」

骨ばった腕。白い袖。そこに、黄色い花の蜜をうつした。
こいつの内緒話ってのは、ほんとうにいつだって、ろくでもないことばかり。


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