2016年賀 あけおめです。年始早々風邪引きました。ヨーグルトと龍角散のど飴おいしいおりたたみで小話です。 夢にミツバが出て来た。写真を枕の下に敷いたわけでもないけれど、きっと普段の行いがよいせいだな、と沖田はうんうんと頷いた。自然、頬が緩む。「機嫌いいな」「……チッ」「瞬時にそこまで醜悪な面になるってどういう!?」「すいやせん元が神の采配かってくれー整い過ぎてるもんでたまに変顔してパワーバランスの調整はかってんでさァ」「あーそうだなそのツラと太刀筋以外のメーターからきしなんだしせいぜい奮っとけ」「……。」「なんだよ」きもっ、と沖田がつぶやくと容赦なくその頭にげんこつが落とされた。あ、やっぱり顔は殴らないんだなと沖田は思った。土方はこの顔がどうしようもなく好きで好きで仕方ないのだ。そのくせ夜は、けして顔を見ようとしない。灯りを消して真っ暗くして、手と足を駆使して、沖田の体を確かめる。顔が好きだっていえないからだ。沖田はそう確信している。「土方さんは気ぃ遣いしいですよねェ」「はあ?」「そのくせ無神経だ。て、いわれません?女に」「女には、別に」「ええー」「お前にはよくいわれるが」「ええー……。」まあお前がおんなみてーなもんだし合ってるか、とやっぱり無神経発言をする。沖田は土方を呪う決意を今日も新たにした。 PR