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水曜日2

今日が土曜日のような気がしたけれどそんなことはなかったぜ!


ところで今更ながら「完結編」の意味が気になってきました。終わる終わる詐欺だと思うんですが・・・思うんですが公式で「詐欺ではない」と明言しているのがちょっと心配。
いっそ毎年映画だけやるってのはどうだ。


折り畳みで小話です。女体化です。まあリバのようなリバでないような・・・

そうご、とささやくみたいな声がした。

「落ち着かねえから一緒に寝ていいか」

声の主は土方だ。
いいかと訊いたくせに、沖田の返事は求めていないようだった。
ここで寝ることは決定事項だったらしく、抱えてきた枕を布団の上に放り投げると、既に横になっていた沖田の隣に膝を下ろした。

沖田はのろのろと体を起こし、ひとつあくびをした。そして昼間の光景を反芻する。
落ち着かない、というのも頷ける。
鬼の副長が女になった、しかもとんでもない別嬪だということで屯所の連中は皆、パンダか芸能人でも目の当たりにしたような大興奮だったのだ。

たしかにもともと顔は整っているし、騒ぐのも無理はないかもしれない。
そう思って、隣でじっと身を固くしたままの土方に視線をやると、どうもだらしない。
上背のあった土方の着流しを、女の体が無理やり着ているわけだから、胸元は深く晒されているし、あぐらをかいたせいで白い脛も出しっぱなしになっている。

「みっともねえ」

思わず呟くと、土方がぱっと顔をあげて、非難がましい顔をした。
「好きでこうなったんじゃない」とぼやくので、はだけている裾を黙ってなおしてやると、一拍置いたあとに深い溜息がひとつ落ちてきた。

「・・・お前反応薄いな。つまんねえ。近藤さんは写メ撮らせてーとか言って大喜びだったぞ」
「んじゃ近藤さんとこいけば」
「ばか」

なにがばかだ、とむっとして、だけど眠気が先に立った沖田は、押入れから予備の毛布を取り出して、そこによいしょとくるまった。
沖田なりに気をつかったつもりだった。
だから、その毛布に土方が潜り込んできて、しかも『そういう雰囲気』で体を絡めてきたのがわかったときは、善意を無碍にされたような気にすらなって、むっとした。

「なにすんですか」
「わかんねえの?せっかくの機会だし、女の方も経験させてやろうと思ってな」
「余計なお世話でさァ。んな気になれやせん退いて」
「お前、女が駄目ってわけじゃねえんだろ」
「知らねえそんなの!こういうことすんなら出てってくだせえ」
「いやだね」
「―――。」

力尽くで引き離そうとしたのに、強気な態度も一変、かよわい姿の黒髪の美女が息も触れ合うような距離で、「総悟、お願い」なんて掠れた声で縋るから、それもできなくなる。
沖田が腕を緩めた瞬間に、土方がにいっと笑った。魔女のような笑み。

「一生、俺以外とするなよ」

土方はいつも沖田の答えを待たない。

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