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土曜日

餃子のほかにもとりとめなく日記を書くつもりが寝落ちしてしまい、あんな感じに。
万事屋での土方さんの処遇についてはもうしばらくじっくり楽しむつもりです。

しかし寒いです。先日調子に乗って七分丈のズボンで出勤したら足首から冷えて神経痛に悩まされましたので、やっぱりしばらくは冬の装いで行こうと思います。

折り畳みで小話です。


信号待ちの車内は静か。うっかり気を抜くと睡魔に不戦敗しそう。

「あ、やべえ」ミラー越しに、なにやらごそごそやっている総悟の姿を確認する。
やばいと言いつつ落ち着き払った声の総悟が、ポケットから取り出したのは朱肉だった。黒い蓋つきの、よく決裁印と一緒に転がっているようなやつ。「山崎のとこから持ってきて忘れてた」
そういえばたしかに、『俺の消耗品の減りが早いのは絶対俺のせいじゃないです』とぼやいていたっけ。

「お前は一回あいつに殴られた方がいい」
「暴力で解決すんのはよくねーでしょ。あんたじゃあるまいし」
「俺は平和を愛する男だから。滅多なこたしねえよ」
「うそつき」
「・・・そういえば、最近困ってんだよ。お前が出てくる夢」

俺はここで、先日から悩まされている夢の話を始めた。
場所も季節も時代も人間関係も適当にばらばらで、雪山で町奉行の連中と鍋を囲んでいたり、道場を万事屋一行が掃除していたりするのだ。
共通するのは、夢のおわる間際に必ず、俺の目の前に進み出た総悟が、「うそつき」と言って指を突きつけること。

「お前なんか俺に恨みでもあんのかよ」
「え、いっぱい?」
「ふざけんなよ・・・」
「はは」
「笑いごとじゃねえって」
「・・・あのねえ、俺はあんたの夢見が悪くて万々歳ってもんですが、それこそ逆恨みってもんでさァ。だいたい俺、聞く限りそんなに重要な役どころってわけじゃねえじゃん。台詞一言だけのチョイ役?」
「まあなあ。ついこないだまでは俺に散々弄ばれてあんあん言ってたんだけど」
「は?」
「夢だよ」
「ひいた」
「ばか。夢の話だっつってんだろ」

無言のまま総悟が、朱肉の使用面を俺の頬に押し付けようとする。必死で避ける。
すると幸運なことに信号は青に変わった。後ろから慣らされたクラクションに急かされて車は走り出す。車内に舌打ちが響く。
うまいこと助手席側だけ事故らねえかな、なんて怖いこという。
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