火曜日 上記記事見苦しくてすみません。 素敵な土沖サイトさんをご存知の方、私に愛の情報提供をお願いします・・・ 折り畳みで小話です。 ネタくださった方へ。 綺麗でしたよ、と総悟が言った。 俺は総悟の、振り向きざまに投げて寄越したまるこい花を、掴み損ねて笑われる。 「明日の式のブーケにも、その花をつかうそうですよ。馴染みの花屋に頼んだとか」 ふわふわとした花弁が、あのでかい犬を連想させる。 チャイナ娘、と気軽に呼べないくらいに大人になった彼女には甘すぎるんじゃないだろうかと勝手な心配をするくらい。 嫁にいくから祝ってね、と差し出された寿の封筒には、近藤さんはじめ顔を見知ったうちの連中の名前を所狭しと書き記してあったけれど、参加することはかなわなかった。 時期が悪かった。 丁度同日に大きな討ち入りがある、とバカ正直にいえるわけもなく、丁重にお断りをしたのだった。 式の前日の今日。 ちょっとした飲み会をするというので、うちの名前で包んだ分厚い祝儀袋を持たせて、総悟を使いに出した。 喧嘩すんなよ下衆な冗談浴びせんじゃねーぞヘン顔で挑発すんなよ、とハラハラしてたのは内緒だ。 取っ組み合いしていがみ合ってた光景は年単位で過去になったものなのに、ついこの間の出来事みたいに錯覚する。時間が立つのは早いなんてしみじみしている自分に戸惑う。 「祝勝会ムードでした。しめっぽくなくて助かりやしたけどね」 旦那の真意が分からずじまいですけどねえ、と総悟は胸元のタイを緩めながら、ぽつぽつ話す。ふと違和感。唇が腫れぼったいうえに、頬の色も明るいように見える。 「おい総悟、お前まさか飲んでねーだろうな」 「そこまでバカじゃありやせんよ」 「そうか」でも、顔赤い気がするなとなおも注視していると、「オカマのねーさん達にベロちゅーされまくったせいで化粧うつってんのかも」とかほざく。 「いやーやっぱ、土方さん行かなくて正解でさァ。防御力の高い俺ですらこんなんですから、あんたなんか衣類むいむい剥ぎ取られてドロドロねちょねちょな目にあわされてやしたぜ」 「俺をなんだと思ってんだ」 「そんだけ盛り上がってたってことでさァ」 上着を脱いで形を整え、ハンガーに吊るす総悟の後姿に、15の頃のこいつを重ねて、突然センチメンタル。 認めざるを得ない。俺は歳を取った。そしてこいつも。 「若かったよなぁ、あの頃は・・・」 「は?」 「まだまだ制服に着られてるって感じでよ、タイチョーって呼ばれると唇噛んで照れてんの隠してさ。かわいかったわアレ」 「なんでィ爺の妄想タイムかィそういうのは寝床でやってくんな」 「なんだ怒った?安心しろ今は今でかわいいよお前」 「土方さんこそ、真っ白いお花がよーくお似合いでかわいいですよ」 おや両想いですね、というからそうだなと答える。 少し遠くなった彼女の幸せを祈りながら、俺たちはあくまでいつもどおりだった。 キスをしようが喧嘩をしようが、明日も六時に起きて仕事に行く。 PR