金曜日 明日チャットやります(これが勇気だ) 入室時の名前はおでんの具とかにしてもらおうかな。匿名のほうが輝けるはずだ。 詳細とチャット入口は明日9:00までに記事に上げます。 折り畳みで小話です。 そごたんで配布した無配の改訂版です。 【1】 「お前の弟と寝た」 土方の言葉に、ミツバは笑う。「それで?」次の言葉を促すように。 「それだけだ」 「まさか許してほしいとでもいうの」 「違う」 「じゃあ許さないでほしい?」 「いいや。そういうのでもない。言っておこうと思っただけだ」 「おかしなひと」 ミツバの手元で梨の実がくるくると回される。茶卓の上に、皮の螺旋がはたはた落ちた。 白い果肉はとんとんと切り分けられて、そんなことよりどうぞ、と勧められる。 「おいしいわよね、これ。私も好きなの」 【2】 沖田は昔、実の姉と関係をもったことがある。 まだ武州にいる時だ。 子供だった沖田はいつもわがままを言って、姉に無理をさせていた。実は自覚があった。でも甘えていた。際限なく、なんだって許されていると信じ切っていた。 「みんなと江戸に行くんです」 それは引き金だったけれど、原因のすべてではなかった。ただ、その瞬間に限界を迎えたことは間違いなくて。 姉は沖田に「許さない」といった。 沖田は、時折思い出す。 ゆっくりと沈む体と高い体温が怖くてたまらなかったことを。 時折。たとえば、土方と寝ている時に。 【3】 特別な意味などなくても、土方は沖田を傍に置く。そして思いついたまま会話をする。 仕事のときも、そうでないときも。 「お前、目を瞑っていると姉貴に似てるな」 沖田は「そりゃあ光栄だ」とつまらなそうに言った。 次の時から寝床の沖田は、ぎゅうっと目を瞑るようになった。ふ、と気を抜いていても視線がかち合うと、「あ」と心得たように、ぱちりと瞼を閉じるのだ。 こういう、へんに従順なところが土方を苛立たせる。だけど興奮もするから、そのままにさせた。 そうご、と呼ぶと嫌そうに呻く。 「趣味が悪ぃ」と沖田はぼやく。 それについては否定しない。 PR