火曜日 ハーイ!(ちゃーん!) 来月出張まみれでそれを考えると今から頭が痛い! 折り畳みで小話です。 ふられた、といって土方さんが悲しそうなつらそうな顔で俺のとこにきた。 チェックのマフラーは緑色。 なんでか「メリークリスマス」って単語があたまに浮んだのはきっと、そこに埋もれた鼻先が赤くなってるからだ。 貸すとも借りるとも、まったくそんなやりとりなしで、俺の肩は土方さんの顎置きとなる。 「……私はあなたのママじゃないから甘えないでっていわれた」 「ふうん」 「べっつに甘えるくらいさせろってんだよ、誰も母親扱いしてねーよ…」 「って、土方さんは反論したわけですね」 「するわけねーだろ」 「かっこつけだなァだからだめなんですよ思ったことは言葉にしないと」 「うるせーな」 「好きです」 「はあ?」 「フリーになったんでしょ?」 「はああ?」 「俺なら存分にあんたのこと甘やかすし各種プレイにも対応しやすし踊って歌って語れるし悪食も煙いのも許容できるし申し分ないですぜ、相手として。」 「なにそれ気持ち悪ぃんだけど」 「知ってたくせに」 「んなわけあるか」 「そうですっけ?」 すがるように、俺の背中に回されていた手に力がこもる。 次の瞬間には突き飛ばして、顔も見ずに走り出してしまうかもしれない。なんせ土方さんはちょっとみないくらいの怖がりだ。 走り出す土方さんの後ろ姿を、見えなくなるまで見送る。 そんな想像を何度もした。ずっとしてた。きっと今日はそれがリプレイされるだけのはなしで。 「お前、優しいよな」 耳元に土方さんの声。「どうも」俺はお礼をいう。 「かっこいいし」 「……どうも」 「泣くなよ」 「うっせえ」 「なあ俺いまドキドキしてんのって気の迷いかな」 「知らねーし」 マフラーで。 頭ごとくるまれたって気付いたときには、キスされてた。 「鼻、つめてー…」 「第一声がそれか?」 「あんたこそ」 「ごめん」 そして好きだよ総悟っていったから、とりあえず俺はふられなかったことになった。 PR