火曜日 ナース(友人)が引っ越すそうで、新居の間取りをメールで送って見せてくれました。ああ~いいなあいいなあ私も引っ越したい。感化されやすい事に置いては超一流なんですからね私。つーわけでお気に入りバーに賃貸のサイト入れてこまめに見てます。あと三万円積むことで夢の間取りが手に入るのか…やめとこう…いや待てよしかし※繰り返し折り畳みで小話です。 俺の部屋の障子の前に、とつんと放置された折り鶴。案の定そいつは野良ではなくて、線を辿ってひらいてみれば、ただの紙に戻ったそいつにゃかろうじて読める達筆で書きなぐった誘い文句。果たし合いよか月見がしたい。夜更けに庭に呼び出されて俺は、くんと鼻を鳴らして威嚇した。威嚇といったら威嚇なのだ。たとい季節が俺に夏だと告げてもいいえと言い張るあつかましさが、勝負事には肝心なのだ、きっと、たぶん。酒酒酒、なんでもいいからこの決闘が終わったら俺酒を飲んで寝るんだ。舌舐めずりをしたところでちょうど、柱の陰に気配を感じた。俺は草履の裏を滑らして、これみよがしに振りかえり、声を張り上げる。「やあやあここで会ったが百年目」「お前深夜にテンション高ぇな」「……なんでィ、土方さんかよ」ち、と渋い顔したら殴られたので蹴りをお返ししておいた。倒れずに持ちこたえたのは評価する。蹴ったら気が済んだのでそいじゃ、とあっさり解放したつもりが土方さんはいつまでたっても立ち去らない。それどころか懐から煙草を取り出して火もつけてふいーとか一服しているから呆れる。四六時中そんな吸ってて飽きないのかと。しかしどうでもいいからさっさとどっかに行って欲しい。なんせ俺はこれから決闘だから。「いい月夜だろ」「あんたの手柄じゃないですけどね」「憎たらしい」「あんたに手放しで気に入られちまったらきっと俺という生命体はその瞬間に蒸発しやす」お前のいうこたよくわからん、と土方さんは言い捨てて。去ったと見せかけて今度は小脇に酒瓶とコップをもって再登場した。「……。」「特撰。」「そやってモノでつるのは大人としていかがなものだろうかと、俺は主張してぇんですが」「もういいから黙って俺と仲良くしろよ」酔ってるふりでもなんでもして、なあ総悟って無茶をいう。俺は底なしに酒が強いんだから、これしきの酒じゃホロ酔いにだってなんねーのにさ。コップ半分あけたくらいの頃合いで、土方さんが言った。「呼び出されてほいほい待ってんだから、お前もかわいいとこあんじゃねーか」そうかあの汚い字は土方さん。見通し良すぎて月が綺麗で落ち着かないから、二次会はどこか部屋に行く。月見だなんだと理由をつけて、せっせと鶴などこさえて、あんたこそ稀に愛らしいじゃないですか。きっともうすぐ一部蒸発してしまう。 PR