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月曜日

ジャンプに総悟くんが出現した場合、昼を狙って連絡をくれる素晴らしい友達がいるのですが今日は静かだったのでたぶんジャンプに総悟くんはいなかったんですよね。信じてますよ。


連休明けなんで会社の人がニュージーランド行ったーの小笠原諸島行ったーので話題もきらめいてました。いいっすね遠出。あふれる緑とこぼれる太陽ってか。木綿さんは都会の絵の具に染まっていましたよ。排ガスで黒いハナミズが出るっての


連日スペースオペラの魅力を語ったわりにまったく小話には反映されていません。
飽きたわけじゃないのよ?ただあの話って九割そごたん以外で構成されてっから、そこに辿りつくまでがしんどいんで敬遠してしまうっていうか~あ。
つーわけで誰か書いて私に送ってくだせえ。(メルフォ、この日記の左側にありまーす☆)そごたんが甘く切なく輝いている話だったらいくらあっても困らないからシクヨロ。


それはそうと折り畳みで小話です。「あんまり付き合いたくない土方さん記念祭」を一人絶賛開催中。


こいつと付き合いだしてからどんどん不幸になっていってる気がする。
気のせいじゃなくて実際に、冷蔵庫壊れるし体調崩して寝汗はひどいししまいには階段から落ちて捻挫した。しまいには接骨院の帰りにアパートの鍵を落としたらしく、自分の部屋の前で痛む足首をさすりながら座りこむというなんとも悲しいことになった。
痒みに気付いて腕を叩く。血がにじむ。こんなことにもうんざりする。

小一時間後たってふらりと現れた総悟は人を小馬鹿にしたようなツラで「呼んでくれりゃあよかったのに」と言い放った。
たしかに約束もなにもない平日に、ただひたすら来るか来ないか分からない相手を待つなんてバカの所業としか。うるさい。

「携帯持ってなかったんだよ」
「ふうん」
「なんだよその顔」
「どうだかな、って思って。土方さんって俺に借り作んの死んでも御免だって強情張って、断崖絶壁で命綱も離して谷底に転落しそうな感じだし」
「それはお前の普段の行いがだなあ!」
「愛してるっつってんじゃん。いっつも。なんで信用してくんねーのまじで傷つく」
「だからそういう軽いところが・・・」
「とりあえずウチ来てくださいよ。合鍵持ってこなかった」
「ばっ・・・使えねー」
「すいませんねばかで」

駐輪場に止めてあるっていうバイクのとこまで「おんぶ?」とか聞くから殴りたくなる。あほか。さっさと先行け、と顎で促す。
総悟が長いTシャツの裾を膨らませながら歩く。手には駅前のドラッグストアの黄色い袋。スポーツ飲料とアイスノンが透けて見えた。

「夏が悪いんですよ」

キーを回しながら総悟が言う。
座席の収納部分からメットを出して俺に渡す。何が悲しくててめえの後部座席なんかに乗らねえとなんねーの絶対いらねえって突っ撥ねたのにどうしてもって総悟はきかなくて、でも乗りたくなくて今に至る。至った。

「なにが」
「土方さんがこの間から襲われている不幸、の正体」
「夏のせいだって言うのか」
「そうですよ。あ、嫌なら背中でもどこでもつかまっててくださいね、転落して死ぬの嫌でしょ」

風を切って走るのはなかなか悪くなかった。




総悟の自宅は豪邸というには大袈裟だけど、屋敷と言ってさしつかえない程には立派なつくりだ。
塀の代わりに高々と茂った垣根は年季が入っているし、足元を見れば庭の植木を縫うように石畳が敷いてある。

姉ちゃんと二人で住んでた、と過去形で言っていたから今はいないんだろう。あまり話したがらない。
深刻ぶって冗談を言うことはあるけれど、もしかしたらその冗談に紛れていくつか本当のことを言っていたかもしれない。俺はそれを見破れるほど高度なコミュニケーションスキルを持っていない。あるいは第六感。勘。

ぼーっとしてたらいつの間にかジーンズの裾をめくられていた。
ぎゃっと悲鳴を上げると、跪いた姿勢の総悟があからさまに不快そうな顔をした。

「・・・足冷やしたほうがいいと思ったんで」
「ああ」
「湿布の上にアイスノンと冷えピタ両方つけてたら、すっげえ効くかも。ね」
「寒ぃんだけど」
「別れましょうか」
「は?」

かいがいしく世話を焼いてくれながら、総悟が言った。

「疲れちゃったんです俺」
「なんだよ急に」
「土方さん俺の前で脱がないじゃん。やる時も必要最低限だけパンツ下ろしてシャツは死守するし今みたいにちょっとでも触るとびくびくするし、何?人のこと強姦魔かなんかだと思ってんですかちゃんと上になりてえってーからほいほいと譲ったのに結局嫌っそうにしてるしぜんっぜん俺のこと信頼ってか信用してねえですよね別にそゆことに限った話じゃなくてさっきだってそうだし風邪ひいたときだって困ってるときだって俺のこと頼ってくれればいいのに全然相談してくんねーし俺だって別におせっかい焼くのとかガラじゃねーのに、てか」
総悟の旋毛が見える。
「調子狂う」

俺だってあんたなんか好きになりたくなかったなんで告白なんてしちまったんだか記憶ごと消したい。
一気に捲し立てて、そのあと息なのかなんなのかあーあ、てこぼして「夏のせいにもできない」と続けた。

「不幸の元凶は俺だって、あんたさっきそういう顔してた。だからもういいです」
「よくねーよ」
「帰る」
「お前んちだろ」
「じゃあ帰れ。帰ってください」
「この足でか、じゃなくて帰らねーよ」
「帰らないと不幸になる」
「なにそれ呪い?」

総悟は返事もせずにさっき持っていた黄色い袋に残りの湿布を詰め込んで、押しつけて寄越した。
それっきり壁を向いて、黙ってしまった。ありがたいけれど心底いらないジレンマ。

どうやら俺はものすごい甘えたがりだったことが判明したガッデムちくしょう。悪態ついてどこまで許されるか試して強がっていらない振りをして、それでも好きだと言ってくれるから、いい気になっていた。

総悟のせいなわけがない。
だって。

パン、と音がして振りかえる。
総悟が天井に向かって両手を合わせていた。

「蚊が。」

しまった怒ってたんだってふうに気まずそうな顔になった。

「お前のそういうとこが好き」

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