木曜日 私子供のときは無駄に五時から五時半に起きてテレビ見たり新聞読んだり砂糖ガバガバ入れたコーヒー牛乳飲んだりして優雅にグッドモーニングを過ごしていたんですが最近は七時前に起きるなんて許さない!て誰かに泣いて止められているような錯覚すらしていて いやつまり眠くてね。 しかし今朝は仕事のため五時半に起きたわけです「うわア朝日が」出てねーし もうだめですねさっぱり体がついてかねーわ今日一日の記憶が定かでない。 折り畳みで小話です。 土方さんが俺を殺すのはもう四回目になる。 一度目は不慮の事故だった。あれ以来土方さんは車に乗っていない。 二度目以降は、なんだろう。痴情のもつれだって、言い張ったら鼻で笑われるかな。 細くて長い指が、俺の首を両側から包む込む。 何度めだろうとこの、呼吸が浅くなっていくとちゅうの、泥の底にゆっくり落とされるような恐怖には慣れない。 俺はむこうがわを知らない。 広大な水辺も花が咲き誇る原っぱも見たことがない。手招きする親類も、怖い顔でぴしゃりとしかりつける鬼も、見たことがない。 だからせめて、ゆうべの濃密な夜の遊びを反芻する。 ゆうべ。土方さんは疲れていた。 俺の体温の低さをなじって、髪の色をなじって、指のささくれをなじって、・・・・・・ なんども名前を呼んだ。呼ばなくても、ここにいますよ。俺がそう言ってあげても、何度も呼んだ。 シャツすら脱がなかった。やり方を忘れてしまったのかと思った。 動物みたいに脚を深く擦りつけて、強引に動いてしまいには急に動くのをやめた。飽きたのか、用事を思い出したのか、なにも言わずそれっきり、部屋から出ていったものだから、結局なんだったのかはわからないままだ。 土方さんが俺の耳元でなにか呟くのを拾う。 俺はろくに聞こえなかったくせに、はいはいと返事をする。 また不景気なことを言ってくれたに違いないのだ。 そうじゃなきゃ土方さんだって、こんなに悲しそうな顔をしないはず。 PR