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テレプシの最新刊がなかなか売っていなくて焦ったではないか。よかった買えて。
「あれって・・・」ゆきちゃん驚愕。以下次巻。
5巻発売までどんだけ遠いのか・・・・・・
折り畳みで小話です。
たぶん10年20年、とにかく一昔まえの健康飲料のコマーシャルソングだ。
口笛。
泥棒が来るぞ、と口の中で呟いた小言が届いたのかもしれない奇跡。
だってビルの隙間のポリバケツの上、野良の顔した子供が、ふいにそれをやめて唇を尖らした。
俺は飴玉のひとつも持ってないことを今更悔やむ。苦い煙草をこいつは喜ばない。
雨だれの冷たさ。そして水たまりを掬う、俺の革靴の爪先。
足取りは夢の中で泳ぐみたいに頼りなくても、総悟の姿はどろんと消えはしなかった。
「・・・・・・雲ひとつない青空広がる昨日だってこうしてたのに」
昨日。そういや朝飯の時、いなかった。
きっと寝過ごしたんだって片づけた。
「わざわざこんな騒がしい雨の日に、みつけるんですねェ。土方さんってひとは」
「俺の勝手だろ」
「あんたの勝手、でどれだけ被害でてると思ってんでィ」
「ひとでなしみたく言われんのは心外だがとりあえず、お前がめためたらしいこたぁ、わかるよ」
「そう。血を、呪いやす」
「呪われたのは俺だ」
「被害妄想」
「事実だよ」
だってよろめいてる。
「俺はあんたのことが好きなんですよ」って。
白い蛇は縁起がいいとか酢に硬貨を入れるといいとか、それくらいの早さで渡された言葉は、ちょうど一週間目のきのうの晩に覿面に効いて、俺の睡眠を妨げたのだ。
「とりあえず帰ってシャワーだ」
「あんたが言うといやらしい」
「ばか。ほら、来い」
手を差し伸べると総悟はいとも簡単に、ポリバケツの玉座を放棄した。
雨のカーテンに隠れてそっと、今だけ指をつなぐことを許したら、かわいそうなくらい震えた。
もう口笛は聞こえない。