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デパ地下でソーセージとハムとベーコンを買いました。
肉にあう飲み物は炭酸だと思いましたので、帰りにスーパー寄ってあの緑コーラとかいう新発売のやつ買ってみよう、と思ってたのに電車から降りて改札出てすぐの横断歩道を渡り切ってしまったらもう引き返すのが億劫になっちゃってね。(スーパーは自宅から道を挟んで反対側)
緑茶でソーセージ食べました。・・・いつもどおりじゃねーか、ていうね。
いまなんじ、とぼんやりした頭で枕元に目をやった。
ら、総悟と目があった。
「おはようございます。」
「・・・・・・」
「三日ぶり、ですね」
三日?
またなにかの冗談か、と受け流して、あたりを見回した。
四隅をカーテンで仕切られたここは、ちょっとの生臭さと消毒薬が混ざった匂いがした。
糊のきいたシーツの上で、右脚がにぶく熱を発している。
カーテンの隙間から覗く外は、ぼんやりと明るい。夜ではないんだろう。しかし朝か昼かもわからない。
(なんだっけ)
俺は、あのチンピラを殴って、事務所・・・ああ、たしか電話が鳴ったような気がする。
そうだ。総悟を迎えに行ったんだ。
声、震えてた。
「迎えにきてください」って今にも泣きそうな声だった。ああしかたねえなこいつは、って思って、俺は呆れながらも、うれしかった。
進歩がないんだ。昔から。総悟も、俺も。そういうふうになってるんだ。
「・・・・・・おまえ、体、は」
「え」
「海。・・・・ち、たろ」
寝起きのせいか、咽が涸れて、うまく声が出ない。
でもたぶん通じた。視線で、なんとなく。
総悟は唇をかみしめて、左右に首を振った。「なんともない」と消えそうな声がした。
「土方さん」
ん、と返事をしたつもりが、声にならなかった。
とても眠かった。ちょっと休ませてもらおうと思った。
顔だけ総悟のほうにむけて、「話はまたあとで聞く」と言おうとした。
総悟が泣いていた。
「土方さんは」
驚いて手を伸ばす。が、届かなかった。
痺れるようなだるさが、俺をベッドに縫いとめているように、重かった。
「ひじかた、さんは。俺よりも、自分の、心配、・・・・・・っ」
宙に浮いた俺の右手は、総悟に掬い取られた。
総悟はそれを自分の両手で包みこんで、引き寄せた。俯いてしまったから、表情は見えない。
俺の指に、なまぬるい水がつたっていく。嗚咽はまだ続いていた。
なにか悪いことをしたんだろうか。
記憶を手繰り寄せようとした途端、粘り気のある睡魔が強引さを増して、俺の邪魔をする。
まぶたが重い。視界が途切れる。
呼吸が深くなり、すべての感覚が遠くなる。
もうしません、と総悟の声が言った。
なにをと尋ねる前に、俺はとうとう、意識を手放した。